マウスピース矯正
当院でのマウスピース矯正(ストレートライン)による主な治療症例です。
症例1は、受け口(下顎前突もしくは反対咬合)、上の前歯の正中のズレと、上の糸切り歯(犬歯)の位置の改善を行っているケースです。
治療開始から約3年経過しました。前歯の個々の歯の位置関係と傾きを修正し、抜歯による隙間を閉鎖すると、治療は終了します。
症例2は、正中離開といって、左右の一番前の歯の間が開いてしまっているケースの治療症例です。上下とも隙間が完全にふさがっているのにご注目下さい。
治療は終了し、現在は保定(メインテナンス)期間に入っています。
症例3は、開咬(オープンバイト)の治療症例です。治療は終了し、現在は保定(メインテナンス)期間に入っています。
症例4は、右上(前から)2番目の歯(側切歯)が内側に入り込んでしまっており(口蓋側転位)、これを前に移動させて改善を行ったケースです。治療は終了し、現在は保定(メインテナンス)期間に入っています。
症例5は、下顎前歯部分の叢生(乱ぐい)の治療症例です。この方も治療は終了し、現在は保定(メインテナンス)に入っております。
(了解を得られた方のみ掲載しております。)
症例1
下あごが上あごに比べて前に突出している状態(下顎前突もしくは反対咬合)、および乱ぐい(叢生)、抜歯ケース
23歳女性。
主訴:上の前歯の審美性の改善と鼻の下の部分の張りを改善したい。
治療期間:約3年6か月程度。
費用:¥1,450,000(総額)。
参考事項:以前近くの矯正歯科専門医を受診(カウンセリング)するも、 ワイヤー・ブラケットによる矯正に抵抗感があったことと、費用の面でも総額でいくらかかるのか不安があったとのことで 来院されました。
初診時(治療開始前)の上下の歯列の状態(正面)
上の歯が全体的に歯列不正となっており、前歯の歯列不正が特に著明です。
上下の正中もずれてしまっています。
初診時(治療開始前)の上の歯列の状態(ミラー撮影)
ミラー撮影による写真でも上の歯が全体的に歯列不正となっており、特に右上の犬歯の位置が歯列のアーチから大幅にずれてしまっております(図中黄色の矢 印)。
一本一本の歯の幅を合わせた合計が歯列のアーチの長さに比べて著しく大きかったため(約10mm)、4番目の奥歯(第一小臼歯)を抜歯した後、まず は右上の犬歯を回転移動させてアーチの中に入れるようにし、その後で前歯や他の奥歯の歯列を整えてゆくように、マウスピースを作製いたしました。
治療開始から約2年後の上下の歯列の状態(正面)

前歯部分の位置関係はほぼ改善されました。あとは上の犬歯の傾きを改善した上で、個々の歯の位置とかみ合わせの調整を行って、治療は終了となります。引き続きマウスピースを1日に15時間以上装着していただいており、痛みもなく良好な移動ができております。
治療開始から約2年後の上の歯列の状態(ミラー撮影)
上の抜歯に伴う隙間も閉鎖されているのがおわかりいただけると思います。
治療開始から3年後の上の歯列の状態(正面)
前歯部分の位置関係はほぼ改善されました。あとは上の犬歯の傾きを改善した上で、個々の歯の位置とかみ合わせの調整を行って、治療は終了となります。引き続きマウスピースを1日に15時間以上装着していただいており、痛みもなく良好な移動ができております。
治療開始から約3年後の上の歯列の状態(ミラー撮影)
現在も引き続き、マウスピースをできるだけ長時間装着し(1日15時間以上)1週間に1度次のマウスピースに交換していただいております。
症例2
上の前歯(上顎中切歯)の間に生じたすき間(正中離開)の閉鎖、非抜歯ケース
20歳女性。
主訴:上の一番前の歯(上顎中切歯)と歯の間のすき間を閉鎖してほしい。
治療期間:約1年程度。 費用:¥900,000(総額、2009年以降分)。
正中離開(俗にいう「すきっ歯」)の治療をストレートライン・マウスピース矯正で行ったケースです。
正中離開の治療法は 矯正以外にも、両隣の歯を削ってかぶせたり、あるいはラミネートベニアといって歯の表側にセラミックなどを貼り付ける方法などがありますが、歯を削らない点と、治療中も見た目が悪くならない点で、このストレートラインは最も 優れた治療法といえるでしょう。
初診時(治療開始前)の上下の歯列の状態(正面)
上顎中切歯の間に約2mmのすき間が生じています。
これに伴い、上の正中もずれてしまっています。
また歯茎の部分にあるヒモ状の組織(上唇小帯といいます)がかなり下のほうまで付着していることと、奥歯の咬む力が大きいために、上下の前歯部分が開いてしまっているものと考えられます。
上と併せて下の前歯部分のすき間も閉鎖してほしいとのご要望があったため、上下ともマウスピース矯正にて閉鎖することにしました。
治療開始から3か月後の上下の歯列の状態(正面)
まず離開の原因の一つである上唇小帯の切除を行った後、マウスピース矯正を開始しました。
上の前歯部分のすき間はほぼ閉鎖されました。
下についても徐々にすき間が狭くなってきております。
治療開始から6か月後の上下の歯列の状態(正面)
ほとんどすき間はなくなっております。
この時点で患者さんからご要望等があれば、さらに細かく微調整を行ってゆきます。
治療終了時(約1年後)の上下の歯列の状態(正面)
上下の前歯部分のすき間は完全に閉鎖されました。
このようなケースでは、すき間を閉鎖するだけであれば6ヶ月~1年弱程度の期間で十分なのですが、単に 閉鎖するだけですと再びすき間ができてくる(再離開)ことが多いため、奥歯部分の咬み合わせの安定をはかり、場合によっては咬み合わせの調整が必要となるかもしれません。
治療後の保定はもちろんですが、保定終了後も定期的なメインテナンスが非常に大切です。
この方の場合も、食事と歯ミガキの時以外はほとんどマウスピースを装着していたため、非常に順調に治療が進みました。
現在保定期間に入っております。
症例3
前歯部分の開咬(オープンバイト)、親知らずの抜歯ケース
20歳女性。
主訴:奥歯でかみしめた時に前歯が咬み合わず、前歯でものが咬みきれない。
治療期間:約2年強程度。
費用:¥1,100,000(総額、2009年以降分)。
開咬(かいこう)とは別名オープンバイトともいい、奥歯はきちんと噛み合っているのに前歯だけがかみ合わず、常に前歯があいた状態のことをいいます。
口を あけると前歯の間から舌が見えるといった特徴があります。
前歯で物を噛むことができないため、咀嚼(そしゃく・食べ物を噛み砕くこと)機能に障害が表れます。
常に奥歯で噛み砕くために必要以上の負担がかかり、歯や顎の骨を痛める原因になることがあります。
また、顎の関節にも過度なストレスを与えてしまいが ちともいえるでしょう。
中には食べた物をうまく飲み込むことができず、胃腸障害を引き起こす可能性もあります。
また口をあけていることが多いため、口腔内の歯肉が乾燥し、歯肉炎などの炎症を起こしやすいともいえます。
このほか、上下前歯の間から空気が漏れてしまうため、喋るときうまく発音できないといったこともあります。
ところで、開咬というと前歯だけが噛み合っていない状態を考えがちですが、その逆の場合もあります。
奥歯だけが噛み合わず隙間があいている場合でも開咬といいます。
初診時(治療開始前)の上下の歯列の状態(正面)
特に左の2番目の歯(側切歯)の間のすき間が大きく開いています。
このケースのように、比較的軽度の開咬や、 一本一本の歯(歯軸)の向きがおかしいケースについては歯列矯正で治すことができますが、強度のもの、特にあごの骨の 形態や発育の異常に伴って生じた開咬については外科手術(外科矯正)が必要になります。
治療開始から約1年3か月後の上下の歯列の状態(正面)
中切歯の間はほとんど閉鎖され、左側の側切歯の間のすき間もさらに閉鎖されております。
今後は奥歯部分の引き起こしを行って、上下の前歯が接触するように歯を移動させ、完全にすき間が閉鎖された後で、前歯の位置関係の 微調整を行います。
この方の場合も、食事と歯ミガキの時以外はほとんどマウスピースを装着していることができており、非常に順調に 治療が進んでおります。
またプラークコントロールも非常に良好です。
治療開始から約2年後の上下の歯列の状態(正面)
顎の位置のずれもほぼ改善され、咬み合わせた際の上下の歯の隙間もほぼ閉鎖されてきております。
今後は上下の歯の咬み合わせの調整を行い、治療は終了となります。
治療終了時

症例4
右上(前から)2番目の歯(側切歯)が内側に入り込んでしまっている状態(口蓋側転位)、非抜歯ケース
24歳女性。
主訴:上の前歯の見た目を改善してほしい。
治療期間:約2年6ヶ月~3年程度。
費用:\1,250,000(総額)。
参考事項:矯正はあきらめていたが、装置が見えないことと、非抜歯で治療可能ということで 治療を受けることにされたとのことでした。
初診時(治療開始前)の上下の歯列の状態(正面)
右上の前から2番目の歯(側切歯)が前から全く見えない状態になっております。
治療開始から約1年6か月後の上下の歯列の状態(正面)
右上の側切歯はほぼ完全に前に出てきております。
現在は奥歯のかみ合わせの安定をはかり、個々の歯の 細かい移動と位置の微調整に入っております。
この方も1日15時間以上マウスピースを装着していただいており、順調に歯が移動しております。
治療期間を通じてむし歯の発生もなく、歯周組織(歯茎)の状態も非常に良好です。
治療終了時

症例5
前歯部分の乱ぐい(叢生)、非抜歯ケース
21歳女性
主訴:下顎前歯部分の審美性の改善を希望
治療期間:約2年程度
費用:¥1,050,000(総額)
治療開始前の状態、正面

治療開始前の状態、下顎(ミラー使用)

治療終了後の状態、正面

治療終了後の状態、下顎(ミラー使用)





