診療内容
予防歯科

すずらん台歯科医院では、患者さんと相談しながら治療計画を立案いたします。

お互いの信頼関係と患者さんの不安を取り除く為にも当然の事ですが、

毎回、治療についての説明と進行の度合い、疑問に対してのご説明をいたします。

ご家庭でもできる、今からでもできる、お子さまのむし歯予防

h188_L.jpg予防歯科の診療内容を紹介する前に、ご家庭でもできる、また今からでもできる、お子さまのむし歯予防について、当院がおすすめしていることを主に3点、挙げさせていただきます。


お子さまのむし歯予防は、規則正しい生活習慣や食習慣、ひいては食育とも密接に結びついたいわば「しつけ」の一部であると当院は考えます。


お子さまをお持ちの保護者の方は、ぜひ参考にして下さい。

 

 


1. 食生活(糖分のコントロール)

甘いものは1日2回まで(あめ、ジュースやスポーツドリンク類も含む)。

特に、アメやガムなどをちょこちょこ、あるいはダラダラ食べるのは大変危険です。


どうしても食べたい時は、キシリトール100%のものにするくらいの心構えが必要です。
おやつやジュースの取り方で一番むし歯になりやすいのは、摂る回数が多かったり、口に含んでいる時間が長い場合です。

同じお砂糖の量であっても、それを一度に摂取する場合よりもダラダラ取るほうがはるかにむし歯になりやすくなります。

そのため、あめ、ガム、グミ、キャラメル、ハイチュウや、ペットボトル入りのジュース・スポーツドリンク類は、だらだら食べになりやすく、結果として口の中(唾液)が酸性に傾く時間が長くなるため、むし歯になりやすいと考えられています。

 

逆にビスケットやおせんべい、果物などはお皿に載せて決まった時間に食べることが多いので、比較的安全(といっても「まだまし」という程度)と考えられます。

もともと、小さなお子さまは胃が小さく、三度の食事だけでは、栄養が不足しがちですので、間食(おやつ)は必要です。

理想的には10 時と3時などに時間を決めて、椅子に座って、お皿に乗ったおやつを食べるようにしましょう。


2. 保護者の方等による、1日1回の「仕上げ磨き」(本人磨きは1日2回)

000321a.jpg1日1回でもきちんと、歯垢や食べかすをきれいに落とすための歯磨きをすることが大切です。

自分できちんと歯磨きができるようになるまでは、お膝の上に寝かせて奥歯までしっかり磨いてあげましょう。

歯ブラシもお子様の歯の状態に合ったものを使うことが大切です。

 
とはいえ最初からきちんと奥歯までしっかり歯ブラシを挿入して、仕上げ磨きができるようなお子さまはほとんどいらっしゃらないでしょうから、最初のうちは(できれば最初の歯が生えた時から)お子さまに歯ブラシを持たせてみたり、お口の中をガーゼや綿棒でぬぐってみたり、お口の中に歯ブラシを入れる練習を毎日続けてしてあげると、徐々に歯ブラシをお口の中に挿入することに対する抵抗感がなくなってゆきます。

そうなりましたら今度は歯ブラシを優しくこすってみる、というふうに段階を踏んで、歯磨きの習慣づけを行ってゆくと良いでしょう。

また保護者の方も、歯磨きを決して面倒がらずに、時間をかけて楽しく行うか、あるいは楽しく行っているところをお子さまに見せる工夫は重要です。

親御さんが歯磨き嫌いでは、お子さまもほぼ間違いなく嫌がるようになると思われます。


歯磨きは、回数を多くやるよりも、1日1回でもきちんと磨いている方が効果が高いといわれています。

歯に汚れがたまり、むし歯菌が増殖して酸を出し、歯を溶かす(虫歯になる)までには数日以上かかるといわれています。

そのため、歯磨きが不十分で虫歯になってしまったとしたら、おそらく数週間~数か月間その場所の汚れが除去されていなかったと考えられます。

ですので、このような場合は、1日の歯磨きの回数をむやみに増やすのではなく、1日1回でもきちんと磨くことがむし歯予防に効果的です。

とくに、むし歯菌は唾液の減る夜間に増殖しますので、寝る前の歯磨きが一番大切です。もちろん、歯磨きには虫歯や歯肉炎の原因となるプラーク(歯垢)を除去するという目的だけでなく、口臭の原因にもなる食べかすなどを除去する目的もありますので、毎食後の歯磨きも大切です。

 

このようなことから私たちは、朝と昼は本人(または保護者の方も可)が磨き、夜は必ず保護者の方が仕上げ磨きをすることをお勧めしています。

期間的には、0歳から8~9歳ごろまで必要です。

また何らかの障害をお持ちのお子さまですと、場合によっては小学校を過ぎても必要になります。
ただし、「仕上げ磨き」の場合でも、「自己流」の磨き方ではむし歯予防はできません。

きちんと磨ける磨き方は患者さま一人一人の生活習慣やお口の中の状況によって違いますので、必ず保護者の方もご一緒に、歯科医院で教えてもらうようにして下さい。


3. 1日1回(少なくとも1週間に2回)のデンタルフロスと、保護者の方等による1日1回の「仕上げ磨き」(本人磨きは1日2回)

img0221.jpg歯と歯の間のむし歯を予防するにはデンタルフロスしかありません。食べかすが詰まっていなくてもきちんとやりましよう。

 
歯と歯の間に隙間がない場合などでは、小さなお子さま(2歳から)でもデンタルフロスが必要です。

目で見て歯と歯の間に隙間がなければ、歯ブラシの毛先が届いていない可能性がありますので、1日1回はデンタルフロスでお掃除してください。

 

とくに6歳くらいになると永久歯の奥歯が生えてくることで、今まであった歯と歯の隙間が詰まり、汚れがたまりやすくなることで、歯と歯の間のむし歯が急増します。

仕上げ磨きの際に一緒にデンタルフロスもしてあげてください。

とくに小さなお子様では片手でできるホルダー付きのフロスが使いやすくお勧めです。
この場合も、正しいフロスの使い方は歯科医院で指導を受けるようにして下さい。

個々の患者さまに合った使い方や、使用の必要な場所などを、懇切丁寧に指導いたします。

決して素人判断でお使いになることは、十分に汚れが落とせていなかったり、歯茎を傷めたりすることがありますので絶対におやめ下さい。


予防歯科

風邪などは放置しておいても治ることが多いですが、むし歯や歯周病は、高血圧や糖尿病に代表されるようないわゆる「生活習慣病」と同じで、放っておいても悪化するばかりで、絶対に自然治癒することはありません。

また、前項「ご家庭でもできる、今からでもできる、お子さまのむし歯予防」のところでも述べましたように、お子さまでも大人の方でも、


「自己流」の歯磨きでは、むし歯や歯周病を防ぐことはできません。
正しい(プラークを除去するための)歯磨きの仕方は歯科医院で教えてもらいましょう。

そして定期的、かつ継続的に磨き方のチェックも受けるようにして下さい。

 

当院でも、実際歯磨きの指導を行う際に、むし歯と歯周病の原因となる歯垢(プラーク)の残っている箇所を染色液で染めるなどしてチェックさせていただいた際に感じるのですが、ご自分ではきちんと磨いているつもりでも、私たちが見て、歯垢を落としてほしいと思うところがぜんぜん落ちていないという方が多くいらっしゃいます。

それでも受診された方は皆、次回チェックさせていただいた際にはかなり歯垢の付着状態が改善していらっしゃいます。

むし歯や歯周病になってしまってからの治療ももちろん大事なのですが、それよりももっと大事なのが
「むし歯や歯周病にならないために歯科医院を受診していただくこと」です。

 
当院では、特にこの「予防歯科」にカを入れています。参考までに、「一般歯科・小児歯科」でも書かせていただいたように、


f137.jpg歯科医療先進国スウェーデンや北欧、アメリカの人たちは、自分からすすんで(ハガキなどの案内がなくても)定期検診のために、最低でも1年に1回は、痛くなくても、お誕生日等に、かかりつけの歯科医院を受診されています。

 
彼らにとって、歯医者さんは「痛くなってから行く」のではなく、「普段から行く」のが当たり前なのです。

 
これらの国々では、実に定期検診の受診率が90パーセントにものぼり(日本はわずか2%)、この結果、80歳で20本、ご自分の歯を残すことができています。

これに対し日本は、平成17年度歯科疾患実態調査によると、やっと平均9.8本です。

アメリカでもすでに15本以上ですから、まもなく達成されることでしょう。

 

確かにこうした国々では、治療になった場合、日本の数十倍もの治療費がかかるという事情もありますが、それだけではありません。

彼らは、「歯医者さんに治してもらう」のではなく、「自分の健康は専門家の助けを借りつつ自分で守る、そのために歯医者さんを積極的に利用する」という意識が強いことから、その結果として非常に優れた歯の健康水準を維持できていると考えられます。


だからといって、こうしたの国々の歯科医療制度を日本のそれと比較した場合、決して良いことばかりではありません。

しかし実際に「8020」を達成し、歯を守ることができている、こうしたいわば「結果を出している」国々のやり方は、歯を大切にしたい、あるいは自分の歯を守ってゆきたいと考えていらっしゃる方々にとっては、大いに参考になるのではないでしょうか?


ヒールオゾンによるむし歯予防処置

img0551.jpg予防歯科におきましては、むし歯予防のためのフッ素塗布などの処置や、歯周病予防もしくは悪化防止のための、痛みのない歯のクリーニングを、定期検診をお受けいただいた際に、あるいは初診時にむし歯や歯周病のない方に行わせていただいております(保険も一部利きます)。


また、保険適用外の処置の中でも、特にヒールオゾン(下記)によるむし歯予防処置は、従来のフッ素塗布やシーラント(初期のむし歯に対する裂溝填塞処置=奥歯の溝の部分をフッ素を徐放性のセメントなどで詰める処置のこと。


将来的には詰めた下の部分からむし歯が再発する可能性が高い。)に替わる、より積極的なむし歯予防として特に注目されてきております。

 

 


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